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○風邪〜発症まで
1月20日(土)…IN東京
大本命様バンドのラクリマラストライブがあるので朝から上京。
まぁ半分はミュの東京楽狙いで。
天文学的確率やったから諦めてたが、奇跡の当選。
有○町のローソンで絶叫しそうに。
その後小雨降りしきる極寒のZeppにて薄着待機。
これが全ての始まり……絶対ここで風邪っぴきもらってきた、絶対。
1月21日(日)…幸せの絶頂
ミュ特別追加券は…最前列。
しかも東京楽。
このまま死んでしまうのではと心配な程に幸せな2時間を過ごした。
…幸せの絶頂から10日ほどでどん底に突き落とされたが。
1月22、23日(月、火)…風邪症状全盛
喉が痛い、鼻が出る等、典型的な風邪っぴき症状が出始める。
病院に行く程でもないので、家にあった薬を飲む。
年末年始、万が一風邪引いたら飲んでねって主治医に渡されてたやつを。
1月24日(水)…風邪悪化
普段喘息を診てもらってるかかりつけの医院へ。
家を出た時点では熱も36度台で大した事なかったのに、受付で「お熱測って下さいねー」って言われて測ったら37.8℃。
いつもは風邪引いてもあまり熱は出さないので、珍しい事もあるもんだと呑気に構えてたのだがー…
中待合で座ってる時、急に意識が遠のいて気を失う。
嫌な汗が噴き出して、周りの音が無くなって目の前真っ白。
頭の中に兄貴がやってきて、高熱影山降臨。
「見捨てないでくれよ兄貴ィ」って、口走ってなかったらいいが…
診察室から医師に呼ばれてるのも聞こえず、血圧測る時に腕置く台の上に倒れこんだまま。
意識の遠くの方で「救急車呼んで救急車!!」って医師の声が聞こえてきて、意識急浮上。
嘘ーンここ病院やし!!みたいな。
で、意識戻ったから救急車は呼ばず、そのまま力持ちナースに担がれて点滴台に運ばれる。
まるでERの如くぶわーっとナースが2,3人集まり、医師の診察がされ、みたいな。
その日はそのまま点滴打って、採血して帰宅。
点滴終わった時点で36.8℃まで下がってたし自分で運転して(危険ですやめましょう)
1月25日(木)…小康
特に悪化する事無く、とりあえず喘息緩和の為に整骨院に行く。
風邪で肩も凝ってたしな。
昨日病院で笑える事があってん〜と言うて笑い飛ばしてたのだが…
この日以降ひと月行けないハメに。笑い事じゃなかった。
帰りにロー○ンに寄ってDに頼まれたチケ取り手伝いをする。
開始数秒で繋がる奇跡。この繋がりっぷりがミュにあればぁあああ!!!
と、思いながら発券してみれば5列目。一人大笑。
何だかなぁ…
1月26日(金)…点滴再び
風邪を引くと喘息が悪化する。
今回もそのパターンやったから、週末やしとりあえず土日乗り切れるように
点滴打ちに行っとくかーぐらいの気持ちで再び医院へ。
ここで体に異変が。
体がふわふわと浮いたようなぞわぞわするような、何や説明しにくいけど、とにかく体がいつもと状態違う気がする。
点滴打ってる最中やったんやけど、何か変や…と思って医師やナースに訴える。
が、イマイチ上手に説明できず、そのまま帰宅。
血液検査の結果は、多少の炎症反応だけで他は正常。
ただ、体の訴える異常は他の検査した方がいいと言われた。
この日ぐらいから、ずっと体が気持ち悪かった。
何が、って言われると説明ができない。
気分が悪い、吐きそうとか、どこかが痛いってわけでなく気持ち悪い、が一番近い。
普段の自分の体じゃない感じがして、兎に角気持ち悪い。
今から思えば脱力で体の感覚がおかしくなってたのだろうな、と。
不規則にぶっ倒れそうなぐらいしんどい時とマシな時がやってくる。
1月27日(土)…一旦回復?
この日ぐらいから腹具合が悪くなる。
が、昨日の気持ち悪さは若干なくなった。
微熱があったので、ポカリ飲んで布団2枚被って湯たんぽ抱いて昼寝。
思いっきり汗かいたおかげか熱は下がって、体も楽になった。
ちょっとマシになったと思い込むように。
だって明日は…明日は楽しみにしていたベスアクイベント!!!
六角D2と通に会う!!
這ってでも行く!!と心に誓う。
結局この日を最後にしばらく風呂に入れず。
1月28日(日)…ベスアクイベ
文字通り這って行った。
朝起きて、熱は下がっていたが体の気持ち悪さが復活してた。
風邪諸症状は治まってたし、
兎に角昼過ぎまで寝て体力を温存。
が、だんだん熱が出てくる。
昼を回ったところで父親に頼み込み、車で心斎橋に連れて行ってもらう。
どう考えても電車で行く事も自分で運転して行く事も出来ないから。
化粧をする元気もなく、スッピン。この俺がスッピン。人前に出るのにスッピン。
普段はスッピンで過ごしてるけど、ここぞではちゃんと塗るのだよわたくしは!!
ありえない…orz
しょうがないので帽子で顔を隠して参加。
時々遠退きそうな意識を必死で繋ぎ止め、イベント中はほぼ無我の境地。
何度このまま意識失ったら楽になれる…って思い余りそうになった事か。
やっとたどり着いたキャス前、通のコメントに吹き出しそうになり、
アイルに感動し(うぉおおおおぉおお今俺触ってるよ!!、と/変態)
最後の学さんのところで声が出なくなる。
もうダメダメだ…と撃沈。
「こんな声ですみません」と陳謝。
「いえいえ」という学さんの爽やかな笑顔に癒された…
滅茶苦茶な状態やったけど、イベントそのものは楽しんだ。
けど、どうせなら健康な状態で行きたかった…
その後、携帯の機種変に行く。
ほんまはそんな元気なかったんやが、この時点で行っててほんとに良かったと後に思う事に。
1月29日(月)…発症
恐らくこの日に発症。
この日を境にどんどん症状が進行していったから。
朝の時点では風邪の症状もマシになって、熱も下がってた。
普通に家事をして仕事もしてた。
が、午後になって体が急に言う事をきかなくなる。
体から力が抜けて、気持ち悪さが復活。
仕事で使ってる低反発座椅子を倒して布団被って、じーっとしてた。
寝返り打つにも気持ち悪い。
動いた後、しばらく何も考えられない程に。
トイレに行くのがやっとこさ。
他に何もできない。
この日の夜は朦朧としてた。
夜中に目が覚めて、何や頭がボーっとして気持ち悪さ最高潮。
でも動けない。
1月30日(火)…通院
午前中に再び医院へ。
喘息の状態も酷かったから、その点滴を打ちに。
気持ち悪さが治らず、だんだん力が抜けていく。
足や腕の筋肉がピクピクと痙攣したような症状が出始める。
前日、この日と飯も食えない状態に。
日曜日あたりから徐々に食欲が落ちてきていて食べる気が湧かない。
一応自分でも食べられるような野菜スープを作ってみたが、結局食えず終い。
うどんやお粥以外はアイスやプリンでエネルギー補給。
あとはポカリを飲んで体を維持。
○入院〜治療開始
1月31日(水)…入院
朝、自力で動こうという気が全く起こらない。
とりあえずトイレには行けるが、それ以外はベッドから起きれない。
9時過ぎた頃に親父から電話があり、飯食ったか?と。
それどころじゃない、動けないと伝えて一旦会社から戻ってもらい、病院へ行く事に。
車に乗って行ったのだが、この辺りから急激に悪化。
目を開けてられない、閉じてられない、一人で歩けない、真っ直ぐ歩けない、顔の感覚が変。
顔面痛が特に酷く、顔が赤くなって左半分(目の辺りから顎まで)が痺れ、ほっぺが腫れる。
手足の力も次第に抜けてきて、もう足下フラフラ。
首から上もフラフラで頭が定位置にいてくれない。
この時点で風邪の症状(喉の痛みや鼻水)はほぼなくなっていて、微熱がある程度。
ずっと診てくれている医師なので、明らかに普段の風邪とは違う、様子がおかしいと解ってくれて、
すぐに大きい病院で検査してもらってくれと言われる。
その紹介状を持って、即病院へ。
午前の受付時間は11時45分まで。
病院に着いたのが11時50分。
すでにカウンターは閉まりかけてたんやがー…
そんなフラッフラの状態で参上したもんやから、受付の事務のおねーさんが気を使ってくれて
門前払いせず、親切に対応してくれてカルテを回してくれた。
……ほんまは事務のおばさ(ryやったけど、優しくしてくれたからおねーさんと言ってみる。
帰れって言われてたら…もっとエライ目遭ってたからな。ウン
そして総合診療科なる、『とりあえず内科』で診察を受ける事に。
が、こっからが長かった……マジで早く何とかしてくれ状態。
でもアホみたいに熱が高いわけでもないので、優先的に診てもらえず1時間以上待たされた。
この日の『とりあえず内科』の当番は循環器科と神経内科の医師。
問診表を見たナースが神経内科の医師に振り当ててくれた模様。
結局『とりあえず』のつもりがこのまま担当医に。
診察室入って、尋問…いやいや、質問開始。
時々意識が遠退いたり上手く口が回らず、親父が代わりに答えたり。
と、突然医師が変な診察を始める。
しゃがんで、立って→
しゃがめるが立てない。横にあったベッドの淵に体を当ててもそもそ立とうとしたら医師に助け起こされた。
手握って→
握ってるつもり。握れてない。
腕、脚を床に水平に上げてて→
上がるが、ポンっと叩かれるとストンと力が抜けて腕が下りてしまう。足も同じく。
(医師の)掌を力入れてぐっと押して→
無理。押し返される。足も同じく。
立ってまっすぐ歩いて→
まっすぐ歩いてるつもり。が、フラフラとあらぬ方向へ。横で事務処理してたおねーさんに助けられる。
ぎゅーっと目閉じて→
閉じてるつもり。が、医師が指で瞼を押さえると簡単に開く。
あとは脚気調べるような感じで膝やらアキレス腱やら肘をトントン叩かれた。
ギラン・バレー症候群か重症筋無力症等の神経に悪さする病気の可能性が高い。
もしくはウィルスが筋肉に入って筋炎みたいなのになってるか、単に風邪で力が出ないか。
この時点では何とも言えんが、とにかく詳しく検査するから入院した方がいいと言われ入院する事に。
病名聞いた瞬間うっかり吹き出しそうになったし。
ギラン・バレーってあれだよな、幸村ブチョーが似たようなの患ったって…
それだったら絶対呪いだ、と思った。
診察後、飯が食えてないので、まずはそっちだとばかりにでっかい点滴を打たれる。
処置センター(外来の人が注射、点滴するとこ)のナースのくせに点滴が下手で、どうしてやろうかと思った。
「少しチクッとしますよー(ブスリ)………(妙な間)……(スッ/無言で抜いて)…(ブスリ/無言で入れ直し)」
ちょっ…おまっ…!!一言言えよ!!!謝れよ!!ビックリして意識ハッキリ戻ったよ今!!!
ゴメン、もう一回刺すね、とか言えよ。2発針入ったのかと思ったじゃないか。
採血の後2時間ほど安静にして点滴。ちょっと意識が回復。
病室の準備が出来ましたーと病棟のナースが車椅子でお迎えにやってきた。
ガラゴロと病室まで連れて行かれる。
2部屋空いてるんですけど、どっちがいいです?とか聞かれても解らんし。
最初詰所から遠い方の病室に案内されて、そこで色々ナースに聞かれる。
親子3人で10回以上入院した事のある病院なので、入院生活の説明は受けなくても解ってるし、
千葉は半分寝てた。ので、親父が受け答え。
その後、医師の指令で詰所から2番目に近い重症部屋に入れられる。
ベッドに寝っころがってたからそのままガラガラ移動。
すぐに医師がやってきて血液検査の結果、筋炎や重症筋無力症ではないと、
ギラン・バレーの疑いが一番高いので、その検査をしましょうと言われる。
幸村ブチョーの足音がすぐ後ろに……!!ガクガクブルブル((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
説明聞いた後親父は一旦荷物を取りに帰宅。
その間に筋電図検査室(検査予約表には運動/知覚神経伝導速度検査って書いてある)に連れて行かれる。
優しい、いい人オーラ溢れる医師の
「痛かったり怖かったりする検査じゃないんで安心して下さいね」という言葉に騙された。
痛いの何のって!!!
いい加減な事言ってくれてんじゃねぇよ!!ド畜生!!痛ぇよ!!!
手足に何やら電極をペトリとくっつけて、スタンガンの親玉のような機械を当てて、
バチッバチッ、ビリ〜ビリ〜と電気を通される。
それが痛い。ムチャクチャ痛い。
頭はぼんやりしてても痛いもんは痛い。
体は不自由になっても思考回路はハッキリしっかりしてるからな。
遠慮なくグリグリとされるので、とりあえず検査技師にうわ言のように「痛い、痛い」と訴えてみる。
「痛いですねーごめんねーもうちょっと我慢してねー(バチビリバチ)もうちょっとですよー(ビリビリビリリリ)」
検査はそのもうちょっとから20分は続いた。
同じ場所を何度も何度もバチバチ、さらに電気を強めてバチバチ。
この時点で嫌な予感。
一旦技師がどっか行っちゃって、再び戻ってくる。
「先生が来るまでもう少し待ってくださいね」との事。
ますます嫌な予感。
何の異常もなかったら帰してもらえるはずなのに……
そのままベッドでボケッと待機。
が、医師が救急で呼ばれたらしく、そのまま40分放置プレイ。
技師のおねーさんも仕事があるので検査室を出たり入ったり。
……暇。
寝転がってると割と体が楽なので暇を暇と感じれる。
だいぶ経ってから医師が来て、説明だけかと思いきや………再び検査開始。
ちょっ…まだやんのか?!
医師がパソ画面覗きながら「折角取ったのに勿体無いなー」て言うて笑いそうになったし。
え、何、結果消すのがって事が?
だから1回で済ましてくれよ!!!
ごめんねーごめんねー(バチーバチービリービリー)…って…
チキショウもっと気合入れて謝れーっっ!!!(漢涙)
そろそろ頭にぎやか状態。
もそもそと話す医師と技師の話が微妙に聞こえてくる。
「F波がー(ごにょごにょ)」とか「ここが全然…(ごにょごにょ)反応が…(ごにょごにょ)」とか。
ますます、ますます嫌な予感。
うぅ……どうなんだろうとドキドキしてたらー…
「ギラン・バレー症候群という病気の初期の典型的な波形が出てるのでほぼ間違いないと思います」
呪いだぁああああああああああああああ!!!!!!
幸村ぁ―――――!!!!!!!俺たちは無敗でお前の帰りを待つ!!!!ヾ(@Д@ ||≡|| @Д@)ノシ
思わず真田降臨。
病気に対するショックよりも、幸村ショックのが大きくて腹の中で「俺の人生ネタやなぁ…」と考える。
ある意味前向きと言ってよかろう。
そんなアホな事考えてたら終わったので病室戻っていいよ、と医師。
あとで病室で詳しく説明させてもらいますんでーと。
病棟からお迎えに来てくれたのが、白衣の男で一瞬理学療法士か何かかと思った…
腰から駆血帯ぶら下げてるから、あぁナースか、と。
病棟は若いナースちゃんが多くて大変よい。よろしい。男子も多くて大変よい。
病室戻ると親父も荷物持ってきてた。
どうやった?と聞かれてまず「先生に騙された…」と訴える。
だって痛くないって言ったのに!!!
さっき言うてたギラン・バレー症候群ってやつの可能性高いって、と言うと
千葉より落ち込む父。それは俺の仕事だチクショウ。
それからすぐ医師がやってきて病状の説明をしてくれた。
千葉も目ぇ覚めてたんやが、説明はほぼ親父にしてた。
医師「珍しい病気なんでご存知ないでしょう?」
父「はい」
俺「いや知ってます(オタクなんで)」
医「え?知ってる?(ビックリ顔)」
俺「知ってます(幸村ブチョーが(ry」
病名聞いた時点でフンフン普通に説明聞いてて妙に落ち着いてたからな… 特にパニックにもならず。
まぁ普通は聞いた事もない病気に取り乱すわな…… 病名聞いて親父のがオロオロしてたし。
ギラン・バレー症候群(急性炎症性脱髄多発神経炎)
の初期段階で、今すぐ治療すれば軽症で済む。
方法は2つ。血漿交換かγグロブリンの大量療法。
前者は拒絶反応等等副作用が心配やが、後者やと千葉が超アレルギー体質なのが心配だ、と。
血液製剤やから、万に一つもない可能性やけど何かしらのウィルス感染があるかもしれない。
どっちに転んでも銭のかかる治療には変わらんが、一応保険は利くとの事。
何にしてもリスクを考えると後者のがええとな。
血漿交換は母親が受けた事あって(この辺が便利っていうか…何事も経験やなぁと)
その時の様子を見てリスクも充分理解しとる親父は点滴のがええやろうと判断。
今は万が一、万が一と悪い方の説明ばっかするからな…
そんなもん知らん人が聞いたら二の足踏みそうなもんだ。
それの所為で悩んでる間に症状が進むって場合もあるらしいな。
うちはその辺即断即決。
病気に対する恐怖心はあるが、慣れってスゴイ。
前に進む以外に治す方法が無いと解れば直進あるのみ。
ビビっててもしゃーないしな、ウン。
なっちまったもんは仕方ねぇ。ウジウジぐずぐずしてても埒あかんし。
これもネタにしてやろう、ぐらいの気持ちで治療を受ける決心を固める。
間違いなくこの病気か、と親父が確認すると8割そうだと。
残りの2割はどうなんだよオイ……
でもまあ波形がそれ以外何物でもない系なので確実にそうだろうってな。
まぁ症状は出てしまってるのでその日のうちにγグロブリン大量療法を開始する事に。
1本ン万単位のビンを8本×5日間の、何とも贅沢な銭の使い方をする治療。
体重1キロあたり400mgやったかいな?それぐらいの量を静脈点滴。
体重、つまり血液量に対して薬の量が決まるので……1キロでも少なくてよかったと実感。
これでねぇ…千葉がもし80キロ90キロとかの巨デブやったら……倍のお値段になってたのか。怖ろしい。
治療始める前に、念の為にとステロイド投与。アレルギー対策に。
これが…キツかった。
手足も顔も口の中もぷくぷく状態になって。
あと点滴の針は入れ直し。
2度も刺されたのに、処置センターで入れられたのは血管の壁に触ってるからか点滴が時々落ちなくなる。
治療の為の大事な(しかも高い/こっちかなり重要)薬を無にするわけにもいかないので入れ直させてねーと。
これは一発で綺麗に入ってよかった。
さてこのγグロブリン。血液製剤なので書類にサインさせられる。
『特定生物由来製品使用説明・同意書』なるものに。
何だかんだ言ってくんなよ、俺は説明はしたぜ、お前同意したぜって書類を。
俺は書けないので家族代筆で親父がサインした。
何かあったらいけないので、3ヵ月後血液検査しますってさ。
飯代わりの点滴して落ち着いたんで 親父が帰り、ぼーっとテレビ見たり、音楽聴いたり、
友達にメール送ったり(病院では電源を落としましょう)ミクシの日記書いたり。
この日より友達のK(研修医)には大変お世話になった。
病気や薬の話やら検査の話を色々聞いた。千葉の心の主治医だ。
ギラン・バレーらしいよ、って送ったら「案ずるな、手術はしない」って返ってきて鼻吹いて笑ったし。
携帯使えたのは凄く助かった。
足や腕に比べて指先はまだ充分に動いてたからな。
ただ腕の力は持続してくれないので、横向いた状態でベッドで腕支えて携帯握って操作。
握れるんです。まだちゃんと握れるんです。
あと立てるけど歩くなって言われたので便所も一人で行かせてもらえない。
転ぶ危険があるから。フラフラやったからな…
一応立てるから車椅子で連れて行ってもらう。
毎週楽しみにしているハケンの品格を見た後、しばらくして催したのでナース呼んでトイレへ。
病室戻って来たとこで部屋の前で医師がウロウロ。
ナース「え?先生?何やってるんですか?もうこんな時間ですよ?まだいてはったんですか?」
ちょっw可愛い顔してこの言い草(笑)
が、確かに。もう11時半回ってるよ。
心配やからわざわざ帰る前に見に来てくれたらしい。
いい医師だ……(ホロリ)
さても、治療開始。
明日からは昼間にやるけど今日だけ我慢してねーって言われて、何の事やろうと思った。
夜だと不都合があるんか?と。
その理由はすぐに解った。
ちゃんと一定に薬が落ちるように輸液ポンプを使って点滴落とすんやがー…
これの警告音が五月蝿い事五月蝿い事。
何て言うか…医療器具なんだし、どうにかならんのかってぐらいに。
γグロブリンのビンって一つ一つがちっこいもんやから、しょっちゅう
『無くなったでー早よ取り替えてやー』とばかりにビービービービー遠慮なく鳴る。
『薬落ちてへんでー』とばかりに鳴る。
『気泡エライ事なってんでー』とばかりに鳴る。
五月蝿いよ!!!ヽ(`Д´)ノプンプン
千葉はいいけど同室の人に気ぃ使うやん。
おれさまは五月蝿かろうが何だろうが、寝るときは寝る。
そんで24時間絶えず水分を体内に入れてる状態やから、すぐトイレに行きたくなる。
2、3時間に1回ぐらい目が覚めてトイレ。
便所の中でも遠慮なく鳴る。
この時ばかりはちょっとドキっとする。
あまり気持ちの良いものではない……警告音は。
結局トイレやら警告音やらで連続した睡眠時間は取れなかった。
が、今リアルに
『今日もあーしたもー一人だーけーどー♪』
だよ。
ちょっw何かテンション上がってきた
キタッ(・∀・)キタッ
ドキドキしながら、ちょっぴりポエマーな詐欺師と紳士の欠片もない軍パンと
愛くるしい開眼ハチ公と筋トレ命な米将軍が見舞いに来るのを心待ちにしてるよ!
ラケット片手に花の匂い嗅ぎながらな!
安静にしてると割と体も楽やから、こんな妄想をして遊んでました。
どうなるんだろう、どうしよう悪くなったら、と思い悩んでも体にいいはずがない。
なったもんはしょーがないので、状況を楽しむしかない。
こんな状況でしか、このテンションは味わえないからな。アハハ
これ以上悪くなるようなら、その時考えてやる。
次→治療開始