アンジェラス シルキー〜ZERO

*謙也×にょた光です
*謙也以外全員にょたです
*銀さんも金ちゃんも余すことなくにょたってます
*うちのにょたは公式サイズ-10cm-10kg設定です
*謙也だけ男子というハーレム
*色々紆余曲折あって、謙也は光と付き合う事になった設定です
*光はツンデレしてません
*ドライメッシュ設定です
*光巨乳設定です
*白石と千歳は光をでろでろに甘やかしてます
*いっそ謙也となんか別れればええとさえ思ってます
*けど他に悪い虫がついたら嫌なので仕方なく謙也と付き合う事を妥協してます


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「……はあ?」
「せやから!!ちっ…乳ってしぼむ事あるん?!」
朝っぱらから何を、と白石は綺麗な顔を思い切り歪める。
教室にいる生徒達は何事かと好奇の目を二人に向けているではないか。
白石はちょぉこっち来い、と謙也を連れて廊下に出た。
「ほんで、何?謙也の乳がしぼんだって?」
廊下の窓にもたれながら、至極どうでもいいという態度で聞く白石に謙也は真剣に訴える。
「何でやねん!!俺ちゃうわ!光や光!!」
「光?」
それまでの面倒臭そうな態度を翻し、白石は謙也の襟を締め上げる。
「お前〜〜〜…光に何したんや〜〜〜〜〜〜〜……」
遠慮なく首を絞める白石は最早女子の力加減ではない。
このままでは本当に魂を抜かれてしまうと謙也は必死に抵抗した。
「ちょっ…誤解じゃボケ!!俺なんもしてへんちゅうねん!!」
「へぇー……」
何とか手は離してくれたものの、疑いの目を止めない白石に弁解する。
「朝学校来る途中でな、光に会うたんやけど……何やいつもと感じちゃうなー思ててん」
「うん。ほんで?」
「ほな光がまな板になってんのに気ぃ付いてやー…」
「まな板て……ここか?」
「そこ」
白石が形の良い胸を張り、その部分を強調する。
一瞬気まずそうに目を逸らしたが、謙也は至って真面目な顔で頷いた。
「ほんで?」
「どないしたんやって聞いたら真っ赤になって"しぼみました!!!"言うてどっか行ってしもた」
「……それだけ?」
「それだけ」
「それだけちゃうやろ絶対!!」
再び白石に喉元を締め上げられ、謙也はウグウグと唸り苦しみながら思い返すが全く身に覚えがない。
「もぉええ!光に直接聞いてくる!!そこで待っとれや!」
謙也から体を離すと白石は一目散に光のクラスへと走っていった。
そして朝のホームルーム前、すでに登校した生徒達が溢れ返る教室のドアを勢いよく開ける。
「光ーっっっっっ!!!!!!!!」
途端に色めき立つ教室内にも構わず、教室の一番奥、窓際一番後ろの席の光に向けず、ずんずんと歩を進めた。
千歳と双璧の人気を誇る白石を間近で見られる事など、下級生には叶わない事。
その間も男女問わず黄色い歓声を上げている。
しかし白石はそんな周りなど目もくれず、光の前に立った。
「あ…おはようございます、部長」
「おはようさん」
綺麗な顔に睨むように見下ろされ、光は何かしてしまったのだろうかと心配になる。
だが白石に突然腕をつかまれ、ちょっとこっち来ぃ、とひと気の無い屋上へ続く階段の踊り場へと連れて行かれた。


どこ行ったんや白石、と呑気に空を眺めながら待っていると、突然背後に物凄い衝撃を受け謙也は廊下に倒れこんだ。
何が起きたのかと驚き、床に這いつくばった状態で見上げると白石が足を上げた状態で構えている。
あの足に背中を蹴り上げられたのかと青くなっているが、周囲からは白石さんに蹴られるなんて羨ましいなどというドMな発言が聞こえてくる。
冗談じゃない。
確かに美脚ではあるが、テニス部で鍛えられたその強靭さは男子以上のもの。
そんなものに不意打ちを食らわされたなど、たまったものではない。
それよりも何故こんな目に遭わされなければならないのかと理不尽さに謙也は半泣きになりながら訴えた。
「なっっ何さらすんじゃ!」
「こっちの台詞じゃボケ!!死ねこのっっ!光傷付けやがってっっっ」
「いっっいだだだだだだだだ」
廊下でこんなプレイは勘弁してくれ。
謙也は容赦なく股間を蹴りつけてくる白石の足から逃れ、慌てて立ち上がる。
「何すんねんゴルァ!!使いモンにならんようなったらどないしてくれんじゃ!!」
「そんな粗チン使わんでもええわ!!むしろ潰れてしまえ!!」
更に金ケリ体勢に入った白石から逃れるように謙也は自慢の俊足で逃げ出した。
「何、謙也ーどげんしたとや?」
廊下の向こうからのんびりと歩いてくる千歳を見つけ、謙也は虎口を逃れて竜穴に入るという言葉を思い出した。
だがここで捕まるわけにはいかないと無視して通り過ぎようとした。
「千歳!そいつ〆て!!」
白石の声に千歳は条件反射のように謙也の首根っこを掴み動きを封じる。
「今度は何した?ん?」
薄っすらと浮かべる千歳の笑みに、これから起きる拷問のような追究を想像して謙也は見る見る顔色を悪くする。
だがそんなものは関係ないと、二人はがっちりと両脇から謙也をホールドするとひと気のない廊下の端へと連行した。
「おっ…俺が何した言うねん!!」
ようやく解放され強気の態度に出るが白石は冷たい視線を止めないし、事情を知らない千歳も光に何かあったのだと察して謙也を睨んでいる。
「おおありや…光から全部聞いたで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……全部お前の所為やろ!!!」
「せやから意味解らんわ!!」
「自分の胸に手ぇ当ててよぉおおおおおおく考えや」
「はあ?!」
さっぱり解らない。
しかし白石の様子からして光の、何か思いつめての行動なのかもしれないと謙也は昨日の行動を思い返した。
昨日は部活の後一緒に帰って、時間もそう遅くなかったからうちで夕飯を食べていけばいいと誘って、家族と光で夕食をとった。
その後少しの時間を自分の部屋で一緒に過ごして一度だけキスをして光を家まで送り届けた。
以上。
それ以上何もしていない。手も出していない。
そういえばトイレに立った後少し元気がなかったように思えたが、しばらく喋っていたらいつもの態度に戻っていた。
「……全っ然解らん」
「ほんまに心当たりない言うんか?」
「ない!!」
「ふーん………ほな、さっさと光と別れる事やな」
「なっっ何でそないなんねん!!」
「嫌なんやったら今すぐベッドの下のエロ本処分せぇアホ!!!」
「は…はああああ???!!!!!」
エロ本って、何の話やねん!!と叫ぶ寸前、ある事を思い出した。
光と付き合い始める前に調達した、そのブツを。
光という可愛い彼女が出来てからは全くお世話になっていなかったそんな物など、存在すら忘れていた。
忘れていた、イコール処分もしていない。
つまり光はそれを見てしまったという事なのだろう。
「思い当たるみたいやな…」
「いっっいやっ、ああああああれはホラ、ひっ光と付き合う前にやな……」
「そんなもんどうでもええねん。問題は内容や」
「なっ…内容?」
どんな内容だった、と必死に記憶を辿るがそれすらも思い出せない。
ただ青い顔で立ち尽くす謙也に白石がわざとらしく泣き真似をしながらとつとつと語り始める。
「可哀想になあ光……こんっっな巨乳フェチの変態に付き合わされてやー…」
「何ね、謙也巨乳好きっちゃ?」
「ちっちがっ…」
違わない。本当は違いません。ふわふわおっぱい大好きです、など寿命を縮めるような事などこの場面で言えるはずもない。
謙也は鼻上げしている鯉のように口をパクパクさせるだけで何も言えなかった。
「こいつの持ってるエロ本全部巨乳モンやってんて。それ見て光はもしかしたら自分も体目当てなんちゃうかて思ってサラシで乳潰してんやて…泣けるやろぉ…」
「そげんこつあったとや……光ぐらしかなー…」
「そっ…そんなわけないやろ!!だだだだだいたい光好きんなる前はあいつが乳デカいかとか知らんかったし!!
そっ…そうやわ!!お前らが光の巨乳隠してたんやんけ!!」
「そうやで。自分みたいな変態に光の体が視姦されんようにうちらで守っとったんや」
平然と言い放つ白石に返す言葉が見つからない。
白石と千歳は光に変な虫が付かないようにとありとあらゆる手を使い、謙也の恋路を邪魔していた。
それは付き合い始めた今も同じで少しでも光が傷付く事があれば小姑の如く口煩く言ってくるのだ。
「とっ…とにかく誤解といてくる!!」
「待てや謙也ー…」
「はっ…はあ?!離せや!!」
じたばたと暴れるが謙也より更に背の高い千歳ががっちりと肩を掴めばあっさりと動きなど封じられてしまう。
「暫く光との接触禁止。エロ本処分したら光への弁解を許しましょう」
「なっ…何でいちいちお前らにそんなん決められなあかんねん!!」
「そんなもん常識やろ。うちらの大事な光預けてんやで。それぐらいせぇや。面倒臭いんやったら返してんか」
預けてる?!預けてるやと?!光はお前らのモンか!!と心の中でツッコミを入れるが声にはならなかった。
言ったところで状況が変わらない事は熟知している。
今日帰宅したら、真っ先に部屋の大掃除をして疑念を持たれてしまうような物は一掃しようと謙也は堅く心に誓った。

光は皆の宝物です。

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